この記事では、投資初心者が投資を行う上で必要だと思う4つのことを紹介します。
投資初心者に必要な4つのこと
- 少額で投資信託を始める
- 長期で運用する
- 分散投資をする
- 低コストの金融商品を選ぶ
1.少額で投資信託を始める
投資を行うのにまとまったお金は必要ありません。
いまは、月100円あれば投資は行なえます。
継続出来るように投資信託で積立設定するのがオススメです。
金額はいずれ増やしていけばいいだけです。
余裕があれば月1万円の積立を始めると実感しやすいと思います。
2.長期で運用する
投資とは、損失をなるべく小さくしながら利益を得る行動のことです。
増やすにはある程度時間が必要ですし、
儲かる時もあれば、損をする時もあります。
長期運用で投資すべき金融商品は、株式投資や投資信託など、ある程度リスクがある金融商品です。
逆に短期運用を考えてみると、普通預金が当てはまります。
普通預金は元本が確保されていて、短期的なリスクはほとんどありません。
しかし、10年20年も普通預金に貯めていたとしても
今の普通預金の金利は良くて年0.01%(都市銀行は0.001%)です。
金利0.01%で10年もの間1000万円預けていたとしても、10年後にたった1万円しか増えません。
これではいくら銀行に預けていても、すぐに取り崩すことになってしまいます。
リスクがほとんど無い金融商品は、リターンをほとんど生み出しません。
3.分散投資をする
分散投資とは、
株式、債券、不動産などの資産クラスに分けて投資をすることで、
リスクを最小限にしようとすることがねらいです。
長期運用である投資を行う上で選ぶ金融商品には様々なものがあります。
株式だったり、債券や不動産(REIT)の投資などがあります。
株式だけをとっても、
日本株式と米国株式といった国、
全世界株式、先進国株式、新興国株式など地域によっても分けられます。
国や地域を分けることでリスクを分散することが出来ます。
4.低コストの金融商品を選ぶ
無駄に高コストの金融商品を選ぶことは、
そのまま自分の利益が減ることにつながります。
高コストの金融商品を紹介すると、代表的なものは銀行窓口の投資信託です。
窓口販売をするには銀行で案内する従業員が必要ですが
その高額な人件費は結局のところ、客が支払うことになります。
例えば、大手銀行である三菱UFJ銀行の窓口販売で一番販売されている投資信託として、
「三菱UFJ インデックス225オープン」という投資信託があります。
この商品は日経225をベンチマークとする日本株式インデックスファンドです。
三菱UFJ インデックス225オープンにかかるコストとして、
販売手数料が0.54%
信託報酬率が年率0.6696%
売却時の信託財産留保額として0.4%のコストがかかります。
一方で、ネット証券であれば、
同じ日経225をベンチマークとする日本株式インデックスファンドでも
「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」という投資信託があります。
こちらの商品のコストは
販売手数料が0%
信託報酬率が年率0.17172%以内
信託財産留保額が0%です。
同じ日経225を対象とする日本株式インデックスファンドでも
販売時に一瞬で0.54%の差がつき、
年率0.49788%のコスト差が毎年広がっていきます。
銀行窓口で買った時点でネット証券で買う場合の3年分以上のコストがかかり、
その後も毎年4倍近いコストを支払っていく。
銀行窓口販売の投資信託がいかに高コストかお分かりでしょうか?
具体的に選択すべき投資商品
まずネット証券の口座が必要なので、
大手であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券のどれかから1つ選んで口座開設をします(複数口座開設しても良いです)
一番メジャーなのはSBI証券です。
これら3つのネット証券では月100円からつみたて投資が出来る仕組みが整っています。
低コストで分散されている商品とは
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等)
- eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
eMAXIS Slimバランス(8資産均等)
資産クラスや投資地域が最も分散されているのはバランス型の投資信託です。
バランス型で現在最も低コストなのは
eMAXIS Slim 8資産均等型バランスファンドです。
この投資信託1つで、8つの資産クラスに同時に投資することが出来ます。
- 日本株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 日本債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 日本REIT
- 先進国REIT
信託報酬は税込みで年率0.1728%です。
ただし、8つも資産クラスを分散しているため、
どれが上がって、どれが下がっているのか把握が難しいところが難点です。
ほんの少額だけ各資産の投資信託を持っていれば把握が楽だと思います。
SBI証券なら隔月で積み立ても出来るので、
2ヶ月に1回100円ずつ各資産クラスを積み立てで買った場合でも年4800円で済みます。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
次に、株式100%かつ低コストの投資信託を2つ紹介します。
バランスファンドの中であっても一番リターンを生み出すのはやはり株式なので、
リターンを重視する方には株式100%の投資信託をおすすめします。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)では、
資産クラスを日本株式、先進国株式、新興国株式の
3つの地域に均等に分けることで分散投資をしています。
信託報酬は税込みで年率0.15336%です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは、
ベンチマークをバンガード海外ETFのVTに設定してある投資信託です。
投資銘柄数は7960銘柄です。
世界中の大型株、中型株、小型株に分散されています。
信託報酬は税込みで年率0.1296%です。
特に、つみたてNISAでは運用益(リターン)は非課税なので、
株式100%の投資信託がオススメです。